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【報告】2019年ひなまつり五人ばやしコンサートin旧九鬼家住宅

ひなまつり五人ばやしコンサートin旧九鬼家住宅

三田の桜がいよいよ花開こうとするエネルギーにあふれていた去る3月31日、旧九鬼家住宅(兵庫県三田市屋敷町)にて「ひなまつり五人ばやしコンサートin旧九鬼家住宅」が催されました。

これは、弊会の創設者が若かりし頃、京都の哲学の道ちかくにある寺院で、ひな人形を背にして舞われた舞囃子(まいばやし)に感動したのを、ぜひこの三田で開催したいと、長くあたためてきたものです。

当日は70名のご参加の皆様にお集まりいただき、能楽師の方々による五人囃子の演奏、そして楽器体験と能面体験に、大いに楽しんでいただきました。子どもたちの笑顔と熱心な横顔、そして大人の皆様の、童心に返ったいきいきとした表情が印象的です。

厳しい三田の冬はよく知られていますが、まさにそれを吹き飛ばすかのよう。

ひなまつり五人ばやしコンサートin旧九鬼家住宅

さて、我々「能楽と郷土を知る会」は、その名のとおり、年代問わず多くの方に「地域の歴史と能楽を楽しく知っていただこう」をモットーに活動を続けております。

子どもたちにも能・狂言の魅力を伝え、知識でなくエンターテインメントとして体感できる機会を、今後とも提供してまいります。

また今回、皆様には能楽だけではなく、旧九鬼家住宅で毎年飾られるたくさんの「ひな人形」も、ご鑑賞いただきました。これらは全国から寄付されたものと伺っておりますが、作られた時代によって一人ひとりお顔が違い、装束も雰囲気も異なります。

このように、地元・三田に受け継がれている日本の伝統文化を「よく見る」そして「感じる」という機会をいただけましたことを、心より御礼申し上げます。

ご参加の皆さまが今回をきっかけに、もっと三田が好きになった!とますますご興味を寄せてくださるとしたら、私どもにとってこれほど嬉しいことはありません。

旧九鬼家住宅とひな人形

最後になりますが、今回の催しにあたりご協力くださったNPO法人歴史文化財ネットワークさんだの方々、能楽師の方々、そして当日スタッフの皆さんに、あらためて感謝申し上げます。

令和元年となる今年の夏、ふたたび小・中学生向けの能楽に親しんでいただける”短期特別教室”の開催を検討しております。

今年の桜の負けない、多くの小学生の皆さんのエネルギーと笑顔にお会いできることを楽しみにしております。

概要

【開催日】
平成31年3月31日(日)13時~/15時~(2回公演)

【会場】
旧九鬼家住宅資料館(兵庫県三田市屋敷町7番35号)

【内容】
能楽囃子コンサート
能楽囃子&能面体験

【出演】
謡と舞・能面体験:林本大(能楽師シテ方観世流)
笛:槌矢亮(能楽師笛方森田流)
小鼓:上田敦史(能楽師小鼓方大倉流)
大鼓:山本寿弥(能楽師大鼓方大倉流)
太鼓:中田一葉(能楽師太鼓方金春流)

【主催】能楽と郷土を知る会
【共催】旧九鬼家住宅資料館(指定管理者:NPO法人歴史文化財ネットワークさんだ)
【助成】兵庫県 県政150周年記念 県民連携事業
【後援】三田市 三田市教育委員会 神戸新聞社 サンテレビジョン ハニーFM

なお、こちらで来場者の方々に対して行ったアンケート結果を公開しております。良ければご覧ください。

この記事を書いた人

吉川 真梨 [Web site]

三田市在住。「能楽と郷土を知る会」発足当時から参加。趣味はお能、茶道、寺社めぐりと名探偵コナン。2017年から「古文漢文特化 超・個別指導 真花塾(さなか塾)」塾長。”明日使える古典"として大人にも役立つ教養講座も開催中。

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