独り孤島に残された俊寛の絶望と孤独《俊寛/鬼界島》 第44回能のことばを読んでみる会

日本の伝統芸能「能」のことば(詞章、謡曲とも)は、和歌や漢詩・歴史など古典文化の宝庫です。でも「難しそう」と能が好きな人でも、「なんとなく」としか分かっていないことも、意外に多いのではないでしょうか。でも、それは「もったいない」と思いませんか?
「能のことばを読んでみる会」は3か月に1回、テーマ曲を定め、一緒にことばを読みながら、能の内容に一歩踏み込み、楽しむポイントを増やすことを目指す会です。
主催者は責任を以て、様々な話題を提供しますが、参加者の皆さんも一緒に読む中で感じたこと、能を見たり、稽古したりする際の、より深く楽しむ「きっかけ」となることを目的に開催しています。
44回目に取り上げる能は、独り孤島に残された俊寛の絶望と孤独を描く能《俊寛》(流派によっては《鬼界島》)です。
平清盛の娘である高倉天皇の中宮・徳子が懐妊した。その安産祈願のため、赦免使が鬼界島へ派遣される。そこには、平氏政権の転覆を図り流罪となった俊寛僧都、丹波少将成経、平判官康頼の三人がいた。彼らが過去を懐かしみ、現状を嘆いていると、赦免使が到着する。しかし、赦免状には独り俊寛の名は記されていなかった……。
『平家物語』などに記された、俊寛僧都の悲劇を舞台化した能です。能のことばから、絶海の孤島に独り残された俊寛僧都の絶望と孤独を、一緒に読み込みたいと思います。
詳細
第44回「能のことばを読んでみる会」《俊寛/鬼界島》
【日時】
令和7年(2025年)8月17日(日)18時~(2時間を予定)
【会場】
会場:芦屋能舞台(兵庫県芦屋市松ノ内町10-16) →Googleマップ
[阪急電鉄神戸線「芦屋川」駅から東へ3分 JR神戸線「芦屋」駅から北へ10分]
参加費:1,500円
【主催】
能楽と郷土を知る会
【申込・問合先】
能楽と郷土を知る会
TEL 090-3969-1608(朝原)
メール info@nohgaku-kyodo.com
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