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百済国の学者・王仁が、仁徳天皇の仁政を讃える祝言能《難波》 第37回能のことばを読んでみる会

20240127能のことばを読んでみる会チラシ《難波》

日本の伝統芸能「能」のことば(詞章、謡曲とも)は、和歌や漢詩・歴史など古典文化の宝庫です。でも「難しそう」と能が好きな人でも、「なんとなく」としか分かっていないことも、意外に多いのではないでしょうか。でも、それは「もったいない」と思いませんか?

「能のことばを読んでみる会」は3か月に1回、テーマ曲を定め、一緒にことばを読みながら、能の内容に一歩踏み込み、楽しむポイントを増やすことを目指す会です。

主催者は責任を以て、様々な話題を提供しますが、参加者の皆さんも一緒に読む中で感じたこと、能を見たり、稽古したりする際の、より深く楽しむ「きっかけ」となることを目的に開催しています。


37回目に取り上げる能は、難波津の歌を詠んだ百済国の学者・王仁を主人公とした、仁徳天皇の仁政を讃える世阿弥の祝言能《難波(なにわ)》です。

「難波津に咲くやこの花冬ごもり今を春べと咲くやこの花」 難波津(現代の大阪湾)に現れた老人は、咲き誇る梅の花を詠んだこの和歌は、実は仁徳天皇に即位をお勧めする意味があったと語り出すのでした。

「難波津に」の和歌は、『古今和歌集』仮名序には、もう一つの和歌とともに「和歌の父母」と称され、古来、書を習う人の最初の手本とされてきたと記されています。実際、この和歌の文字を書き付けた土器などが、古代の遺跡から出土しています。そんな和歌を、世阿弥がどう能に作っていったのか、そんなことを考えながら読んでみたいと思っています。

世阿弥自筆の能本も残る能です。

詳細

第37回「能のことばを読んでみる会」《難波》

【日時】
令和6年(2024年)1月27日(土)18時~(2時間を予定)

【会場】
会場:芦屋能舞台(兵庫県芦屋市松ノ内町10-16) →Googleマップ
[阪急電鉄神戸線「芦屋川」駅から東へ3分 JR神戸線「芦屋」駅から北へ10分]

参加費:1,000円

【主催】
能楽と郷土を知る会

【申込・問合先】
能楽と郷土を知る会
TEL 090-3969-1608(朝原)
メール info@nohgaku-kyodo.com
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この記事を書いた人

朝原広基

「能楽と郷土を知る会」代表。ネットを中心に「柏木ゆげひ」名義も使用。兵庫県三田市出身・在住。大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜となる。能楽からの視点で、歴史の掘り起こしをライフワークにすべく活動中。詳細は[プロフィール]をご覧ください。

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2件のコメント

  • 宮口千幸

    お世話になっております。
    1/27の能のことはを読んでみる会に参加させて頂きたいと存じます。
    よろしくお願い申し上げます。
    宮口千幸

  • 岡崎晋

    1月27日の能のことばを読んでみる会の参加を希望致します。
    宜しくお願いいたします。
    岡崎晋