第13回能のことばを読んでみる会《玉井》
今日は「能楽と郷土を知る会」代表の朝原が、3か月に1回催しております「能のことばを読んでみる会」のお知らせをいたします。
「能のことばを読んでみる会」は、日本の伝統芸能である「能」の演目を一つとりあげ、お菓子を食べながら、一緒に、そのことば(詞章)を読むことで、能の内容に一歩踏み込むことを目指す、気楽な勉強会です。
伝統芸能の「能」の言葉は、日本文化の宝庫です。でも、なんだか難しそうで、能が好きな人でも「なんとなく」としか分かっていないことも、意外に多いのではないでしょうか。
主催者の私も同じです。この会をするようになってから、普段どれだけ能のことばを「なんとなく」読んでしまっていることか、感じることばかりです。
13回目となる今回は、『古事記』や『日本書紀』にある山幸彦・海幸彦の伝説を基にした能《玉井》(たまのい)を取り上げます。
古代日本のイメージが存分にある能で、能に触れることで、日本の建国神話のことも知ってしまおうという企画になっております。
能《玉井》の作者は、観世小次郎信光(1450~1516)と言われています。信光は、世阿弥の甥である音阿弥の第七子。能楽を大成させた世阿弥からは二世代ほどの差があり、観世座の大後援者である足利将軍家も、応仁の乱を経て、その威光には陰りがある中を生き抜いた人物。そんな世相が作品からも感じられないか、考えてみたいと思っています。
なお、今回の本文には喜多流の謡本を使わせていただきます。そのうえで、ほかの流派の謡本と比較したり、間狂言のことばにも触れたりしていくつもりです。
会場は大阪・天神橋筋六丁目の大阪市大淀コミュニティセンター2階第6会議室です。当日のお越し、お待ちしております。
詳細
第13回「能のことばを読んでみる会」《玉井》
日時:2017年2月18日(土)18時00分~(2時間を予定)
会場:大阪市大淀コミュニティセンター2階第6会議室(大阪市北区本庄東3-8-2 →Googleマップ)
会費:800円(会場費・資料代・お菓子代として)
主催:能のことばを読んでみる会 朝原広基(柏木ゆげひ)
申込・問合先:能楽と郷土を知る会のお問い合わせフォームのほか、朝原個人のTwitter・facebookでも受け付けています。