第14回能のことばを読んでみる会《杜若》
今回は「能楽と郷土を知る会」代表の朝原が、3か月に1回催しております「能のことばを読んでみる会」のお知らせです。
「能のことばを読んでみる会」は、日本の伝統芸能である「能」の演目を一つとりあげ、お菓子を食べながら、一緒に、そのことば(詞章)を読むことで、能の内容に一歩踏み込むことを目指す、気楽な勉強会です。
伝統芸能の「能」の言葉は、日本文化の宝庫です。でも、なんだか難しそうで、能が好きな人でも「なんとなく」としか分かっていないことも、意外に多いのではないでしょうか。
主催者の私も同じです。この会をするようになってから、普段どれだけ能のことばを「なんとなく」読んでしまっていることか、感じることばかりです。
14回目となる今回のテーマ曲は《杜若(かきつばた)》。『伊勢物語』を原作とした能で、金春禅竹(1405〜?)の作ではないかと言われています。
金春禅竹は、能楽を大成させた世阿弥の娘婿。岳父の世阿弥に師事しつつも、父祖以来の金春座をしっかりと経営し、多くの能の曲や理論書を書き上げた継承者です。その理論は「難解」と評され、一筋縄ではいかない部分もあるのですが、鮮やかな色彩感など他の作者とは違う魅力があります。
初夏を舞台としていて季節的にもぴったりです。『伊勢物語』の世界に浸ってみましょう。
なお、今回の本文には金春流の謡本を使わせていただきます。そのうえで、ほかの流派の謡本にも触れていく予定です。
会場は京都・三条の東山いきいき市民活動センター1階和室です。当日のお越し、お待ちしております。
詳細
第14回「能のことばを読んでみる会」《杜若》
日時:2017年5月27日(土)18時00分~(2時間を予定)
会場:東山いきいき市民活動センター1階和室(京都市東山区三条通大橋東入2丁目下る巽町442番地の9 →Googleマップ)
会費:800円(会場費・資料代・お菓子代として)
主催:能のことばを読んでみる会 朝原広基(柏木ゆげひ)
申込・問合先:能楽と郷土を知る会のお問い合わせフォームのほか、朝原個人のTwitter・facebookでも受け付けています。