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『百人一首』で知られる蝉丸と、その姉・逆髪が出会い、別れる能《蝉丸》 第36回能のことばを読んでみる会

20231021能のことばを読んでみる会チラシ《蝉丸》

日本の伝統芸能「能」のことば(詞章、謡曲とも)は、和歌や漢詩・歴史など古典文化の宝庫です。でも「難しそう」と能が好きな人でも、「なんとなく」としか分かっていないことも、意外に多いのではないでしょうか。でも、それは「もったいない」と思いませんか?

「能のことばを読んでみる会」は3か月に1回、テーマ曲を定め、一緒にことばを読みながら、能の内容に一歩踏み込み、楽しむポイントを増やすことを目指す会です。

主催者は責任を以て、様々な話題を提供しますが、参加者の皆さんも一緒に読む中で感じたこと、能を見たり、稽古したりする際の、より深く楽しむ「きっかけ」となることを目的に開催しています。


36回目に取り上げる能は、『百人一首』の「これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬもあふ坂の関」で知られる蝉丸と、その姉・逆髪が出会い、別れる能《蝉丸》です。

延喜帝の第四の御子・蝉丸は生まれつき目が見えないために捨てられてしまう。一方、延喜帝の第三の御子・逆髪は、皇女として生まれながらも逆さまに生い立つ髪を持ったがため、物狂いとなり辺地をさまよっていた。

仏教の哲理「会者定離(会う者は離れる定め)」を背景に細かく作り込まれた能で、一つ一つの場面が現代人の心にも深く迫ります。ハンディを背負う二人の貴い姉弟の素直な心が、切なさ・やるせなさと共に、愛おしさをも感じさせる作品となっています。

詳細

第36回「能のことばを読んでみる会」《蝉丸》

【日時】
令和5年(2023年)10月21日(土)18時~(2時間を予定)

【会場】
会場:芦屋能舞台(兵庫県芦屋市松ノ内町10-16) →Googleマップ
[阪急電鉄神戸線「芦屋川」駅から東へ3分 JR神戸線「芦屋」駅から北へ10分]

参加費:1,000円

【主催】
能楽と郷土を知る会

【申込・問合先】
能楽と郷土を知る会
TEL 090-3969-1608(朝原)
メール info@nohgaku-kyodo.com
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この記事を書いた人

朝原広基

「能楽と郷土を知る会」代表。ネットを中心に「柏木ゆげひ」名義も使用。兵庫県三田市出身・在住。大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜となる。能楽からの視点で、歴史の掘り起こしをライフワークにすべく活動中。詳細は[プロフィール]をご覧ください。

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