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三田藩九鬼家の祖・九鬼嘉隆
三田藩九鬼家の祖は、志摩を本拠とした水軍で、織田信長や豊臣秀吉のもとで活躍して大名となった九鬼嘉隆(1542-1600)です。
石山本願寺をめぐる木津川口の戦いで、鉄甲船を建造して、毛利水軍をやぶったことが有名でしょうか。その後も、秀吉の九州平定・小田原征伐・朝鮮出兵でも活躍します。嘉隆は慶長2年(1597年)には家督を子の守隆(1573-1632)に譲って隠居しますが、関ヶ原の合戦では西軍について挙兵。東軍についた守隆が助命を願うも、赦免を伝える使者が付くよりも早く自害…という激動の一生を過ごしました。享年59歳。
写真は鳥羽市教育委員会編『九鬼嘉隆 戦国最強の水軍大将』(2011年)の表紙です。
この写真でわかるように、嘉隆の時代の九鬼家の家紋は「左三ツ巴」でした。現在まで続く九鬼家の家紋「七曜」は、守隆の代に定められたといわれています。