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第30回能楽フォーラム 近代の演能空間(2)-いま考える「外地演能」-

第30回能楽フォーラム 近代の演能空間(2)-いま考える「外地演能」-

能楽学会関西例会として開催されている「能楽フォーラム」。30回目である次回は、このサイトと同様「能楽と地域」をテーマに扱われますので、ご紹介いたします。

とはいえ、その地域は少々特殊です。なにしろ「外地」、戦前日本が進出した東アジア地域(主に中国)が扱われるからです。

「近代の演能空間(2)-いま考える『外地演能』-」と題して、「外地」に日本人社会が形成されるとともに、能楽も伝わりました。場所によっては能楽師による公演が行われ、さらに能楽堂が建設された街もあります。

これら外地は第二次世界大戦の終戦で姿を消しましたが、戦後70年を超えた近年、新たな視点でとらえなおす機運が高まりつつあります。

明治150年を迎えた今年、「外地演能」を中心に、近代における海外での能楽活動を振り返る意義があると思えます。特に旧満州と中国における能楽の姿から、外地演能とは何だったのか、考える機会になるかと思います。

中嶋謙昌・佐藤和道両氏による講演・報告のほか、満州や台湾における能楽について現地資料から研究されている王冬蘭氏も加えたトークセッションも予定されています。ぜひともお越しくださいませ。

詳細

第30回能楽フォーラム 近代の演能空間(2)-いま考える「外地演能」-

日時:2018年3月21日(水・祝)13時~17時(開場12時30分)

会場:灘高等学校大講義室(神戸市東灘区 →GoogleMAP
JR神戸線「住吉」駅下車 東へ徒歩約10分
阪神電鉄「魚崎」駅下車 北へ徒歩約15分

第1部【基調講演】
「『外地演能』とは何だったのか-中国東北部(旧満洲)の事例を中心に-」
中嶋謙昌氏(灘高等学校教諭・龍谷大学非常勤講師)

第2部【報告】
「近代中国における能楽享受-上海・北京・天津・青島-」
佐藤和道氏(名古屋中学校・高等学校教諭)

【トークセッション】
中嶋謙昌氏・佐藤和道氏
コメンテイター 王冬蘭氏(帝塚山大学元教授)
司会 中尾薫氏(大阪大学准教授)

参加費:500円(資料代) ※能楽学会会員は無料

問合せ:灘高等学校(代表)
電話078-411-7234 担当=中嶋(なかしま)

◎事前申し込み不要。どなたでもご参加頂けます。

公式ページはこちら

この記事を書いた人

朝原広基

「能楽と郷土を知る会」代表。ネットを中心に「柏木ゆげひ」名義も使用。兵庫県三田市出身・在住。大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜となる。能楽からの視点で、歴史の掘り起こしをライフワークにすべく活動中。詳細は[プロフィール]をご覧ください。

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