第15回能のことばを読んでみる会《弱法師》
「能楽と郷土を知る会」代表の朝原が、3か月に1回催しております「能のことばを読んでみる会」、直前になりましたがお知らせです。
「能のことばを読んでみる会」は、日本の伝統芸能である「能」の演目を一つとりあげ、お菓子を食べながら、一緒に、そのことば(詞章)を読むことで、能の内容に一歩踏み込むことを目指す、気楽な勉強会です。
伝統芸能の「能」の言葉は、日本文化の宝庫です。でも、なんだか難しそうで、能が好きな人でも「なんとなく」としか分かっていないことも、意外に多いのではないでしょうか。
主催者の私も同じです。この会をするようになってから、普段どれだけ能のことばを「なんとなく」読んでしまっていることか、感じることばかりです。
でも、それは「もったいない」と思いませんか? 主催者は責任をもっていろいろ話題を提供しますが、参加者の皆さんも一緒に読む中で感じたこと、思ったことなどを話しながら、より能を楽しむきっかけにできることを目的に行っています。
15回目となる今回のテーマ曲は《弱法師(よろぼし)》。大阪・四天王寺を舞台に、盲目の少年・俊徳丸を主人公とした春の佳作の物狂能で、朝原は個人的にとても思い入れのある能です。最初から名文っぷりに惚れ込んでいます。
特に《弱法師》には、世阿弥が残した能本(正しくはその能本を正確に写した臨模本)が残っていますので、その世阿弥の本と、現代の本を比較しつつ(かなり変化があります)読んでいきたいと思います。
《弱法師》の作者は世阿弥の息子・観世元雅とされています。元雅は父・世阿弥の影響を深く受けつつも、極限状態におかれた人間の真実を描こうとする様子に特徴のある作者です。
なお、今回の本文には金剛流の謡本を使わせていただきます。そのうえで、ほかの流派の謡本にも触れていく予定です。
会場は大阪・天神橋筋六丁目から徒歩10分の大阪市立大淀コミュニティセンター2階の第6会議室です。当日のお越し、お待ちしております。
詳細
第15回「能のことばを読んでみる会」《弱法師》
日時:2017年8月19日(土)18時00分~(2時間を予定)
会場:大阪市立大淀コミュニティセンター2階第6会議室(大阪市北区本庄東3-8-2 →Googleマップ)
会費:800円(会場費・資料代・お菓子代として)
主催:能のことばを読んでみる会 朝原広基(柏木ゆげひ)
申込・問合先:能楽と郷土を知る会のお問い合わせフォームのほか、朝原個人のTwitter・facebookでも受け付けています。