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ゆかりのお寺で、能楽師のゲストも! 第22回能のことばを読んでみる会 特別編《呉服》

能のことばを読んでみる会 特別編《呉服》

3か月に1回催しております「能のことばを読んでみる会」、次回5月11日(土)は特別編でお送りします。

22回目となる今回のテーマ曲は《呉服(くれは)》。中国の「呉」の国から、クレハ・アヤハの織姫がやってきて、日本に染織技術を伝えたという古代の神話をもとにした能です。大阪府の池田市がゆかりの地とされ、能のシテ(主役)であるクレハヒメを祀る「呉服(くれは)神社」や、ツレとして登場するアヤハヒメを祀る「伊居太(いけだ)神社」など、関係の史跡が多く伝わっています。

普段は大阪と京都を1回交代で会場としていますが、今回は、やはりゆかりの地である「医王山壽命寺」さまを会場として使わせていただきます。このお寺は「クレハ・アヤハの織姫たちが護り仏として携えてきた薬師如来をご本尊として、奈良時代の僧・行基が建立した」という寺伝を持っています。そして、そのご縁からクレハヒメのご神像も守り伝えています。

その《呉服》ゆかりのお寺で、能《呉服》の言葉を読み、当日はご住職様にご神像など寺宝のご案内もいただく予定です。

さらに翌週5月18日(土)に池田市池田城跡公園で開催されるいけだ薪能で、能《呉服》にツレとして出演される能楽師・林本大さんをゲストにお招きして実技も披露していただく予定です。

特別な機会、ぜひともご参加いただければと思っております。

松平定信編『集古十種』より「吳服木像 壽命寺安置」松平定信編『集古十種』より「吳服木像 壽命寺安置」

「能のことばを読んでみる会」とは

「能のことばを読んでみる会」は、日本の伝統芸能である「能」の演目を一つとりあげ、一緒に、そのことば(詞章)を読むことで、能の内容に一歩踏み込むことを目指す、気楽な勉強会です。

伝統芸能の「能」の言葉は、日本文化の宝庫です。でも、なんだか難しそうで、能が好きな人でも「なんとなく」としか分かっていないことも、意外に多いのではないでしょうか。

主催者の私も同じです。この会をするようになってから、普段どれだけ能のことばを「なんとなく」読んでしまっていることか、感じることばかりです。

でも、それは「もったいない」と思いませんか? 主催者は責任をもっていろいろ話題を提供しますが、参加者の皆さんも一緒に読む中で感じたこと、思ったことなどを話しながら、より能を楽しむきっかけにできることを目的に行っています。

詳細

第22回「能のことばを読んでみる会」《呉服》

日時:2019年5月11日(土)13時00分~(2時間を予定)

会場:医王山壽命寺(大阪府池田市西本町2-20
阪急電鉄宝塚線「池田」駅から徒歩8分

ゲスト:
岡村卓生(壽命寺住職)
林本大(能楽師シテ方観世流)

参加費:1,500円

主催:能楽と郷土を知る会

申込・問合先:能楽と郷土を知る会のお問い合わせフォームのほか、朝原個人のTwitter・facebookでも受け付けています。

この記事を書いた人

朝原広基

「能楽と郷土を知る会」代表。ネットを中心に「柏木ゆげひ」名義も使用。兵庫県三田市出身・在住。大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜となる。能楽からの視点で、歴史の掘り起こしをライフワークにすべく活動中。詳細は[プロフィール]をご覧ください。

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