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【陪観自由(入場無料)】善竹忠亮さんが三番三奉納

三番三 善竹忠亮

来たる1月28日(土)11時から、神戸市中央区の湊川神社神能殿にて、狂言方大蔵流の善竹忠亮さんが、狂言の芸の中でも、もっとも神聖視される《三番三》を奉納の形で上演されます。陪観自由(入場無料)。

《三番三》は「さんばそう」と読み、能楽で最も神聖視される《式三番》(《翁》)のなかで、狂言方が担当する祈りの芸です。「三番叟」と書く場合もありますが、狂言方大蔵流では「三番三」と表記します。

その内容は五穀豊穣を祈り、感謝をささげるもの。面をかけずに足拍子で地固めをする「揉之段(もみのだん)」と、黒い翁面をかけて神の化身となり、稲穂の象徴である鈴を持つ「鈴之段(すずのだん)」に分かれます。

能楽だけではなく文楽や歌舞伎にも取り入れられ、丹波市の上新庄式三番叟のように、民俗芸能・神事芸能としても広く分布する普遍的な舞でもあります。

チラシ裏に記された忠亮さんの言葉を引くと、

能楽は元々神前に奉納する芸能「猿楽」として始まりました。

中世から近世にかけて武家に愛好され式楽となることで、芸の深みを増しますが、一方で信仰から離れる事ともなりました。

今回は能楽の根本に立ち返り、神社の能舞台にて五穀豊穣を祈る三番三を奉納させていただきます。

ということです。

この催しは、狂言(能楽)の歴史の中に込められた「祈りの心」に立ち戻る企画であると同時に《三番三》自体、狂言方の演技の中でもっとも本格的な囃子が入る芸であり、見ごたえも十分です。

この奉納が行われる1月28日は旧正月、つまり旧暦での新年の始まりです。忠亮さん自身の企画「花DeN工房 禅(かでんこうぼう ぜん)」の立ち上げの催しでもあり、二重の意味で「始まり」を意味する催しとなりそうで、とても楽しみにしています。

ご都合のつく方は、無料で見れる催しでもありますし、是非ともお越しください。

三番三 善竹忠亮 湊川神社神能殿奉納

2017年(平成29年)1月28日(土)11時始(10時30分開場)
於・湊川神社神能殿(神戸市中央区、JR「神戸」駅、阪急・阪神・山陽電鉄「高速神戸」駅から徒歩5分)

演目 大蔵流《三番三》
出演 善竹忠亮(狂言方大蔵流)・野口亮(笛方森田流)・上田敦史(小鼓方大倉流)・守家由訓(大鼓方観世流宗家代理)
陪観自由(入場無料)

主催 花DeN工房 禅
共催 志芸の会
助成 公益財団法人 神戸文化支援機構
関西広域連合「はなやか関西 関西文化の魅力発信企画案・アイデア募集」優秀提案
文化庁「関西元気文化圏」参加事業

問い合わせ先 志芸の会 TEL 078-841-1645 / zenchiku10ban@gmail.com

三番三 善竹忠亮

この記事を書いた人

朝原広基

「能楽と郷土を知る会」会員。ネットを中心に「柏木ゆげひ」名義も使用。兵庫県三田市出身・在住。大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜となる。能楽からの視点で、歴史の掘り起こしをライフワークにすべく活動中。詳細は[プロフィール]をご覧ください。

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