夫婦の愛を描いた異色の修羅能《通盛》 第31回能のことばを読んでみる会

3か月に1回催しております「能のことばを読んでみる会」。
「能のことばを読んでみる会」は、日本の伝統芸能である「能」の演目を一つとりあげ、一緒に、そのことば(詞章)を読むことで、能の内容に一歩踏み込むことを目指す、気楽な勉強会です。
日本の伝統芸能「能」のことば(詞章、謡曲とも)は日本文化の宝庫です。でも、なんだか難しそうで、能が好きな人でも「なんとなく」としか分かっていないことも、意外に多いのではないでしょうか。
主催者の私も同じです。この会をするようになってから、普段どれだけ能のことばを「なんとなく」読んでしまっていることか、感じることばかりです。
でも、それは「もったいない」と思いませんか? 主催者は責任をもっていろいろ話題を提供しますが、参加者の皆さんも一緒に読む中で感じたこと、能を見たり、稽古したりする際の、より深く楽しむ”きっかけ”にできることを目的に開催しています。
寿永3年(1184)2月7日。越前三位通盛、須磨一ノ谷にて討死。
同年2月14日。通盛の妻・小宰相、阿波鳴門にて、夫の後を追い入水。
31回目のテーマ曲は《通盛(みちもり)》。平家の武将・平通盛とその愛妻・小宰相の夫婦を主人公とした修羅能です。修羅能は、戦いの中で死した武者の霊を描く能ですが、夫婦一緒に霊が登場するのは、この《通盛》一曲のみの特徴です。
原作である『平家物語』などとも読み比べながら、平家の公達夫婦の悲話を読み進めようと思っています。
詳細
第31回「能のことばを読んでみる会」《通盛》
日時:令和4年(2022年)7月30日(土)18時~(2時間を予定)
会場:芦屋能舞台(兵庫県芦屋市松ノ内町10-16) →Googleマップ
[阪急電鉄神戸線「芦屋川」駅から東へ3分 JR神戸線「芦屋」駅から北へ10分]
参加費:1,000円
主催:能楽と郷土を知る会
申込・問合先:能楽と郷土を知る会のお問い合わせフォームのほか、朝原個人のTwitter・facebookでも受け付けています。