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第2回 能楽と郷土を知る会公演 開催のお知らせ

20211204能楽と郷土を知る会

能楽と郷土を知る会は、兵庫県三田市を拠点に、地域に伝わる能楽の記録や記憶を掘り起こし、地域の歴史と一体として広めることを目的として、平成28年(2016年)より活動を始めました。普段は講座や、小中学生向けの能や狂言の教室を開催しておりますが、今回、活動初年の公演「お殿さまが見た狂言」以来の2回目の公演を開催できることとなりました。

今回は、三田ゆかりの能と狂言を上演します。狂言は昨年に制作した、三田の民話をもとにした新作《くわばら》。能は、江戸時代の文政2年(1819年)正月、三田藩の八代藩主・九鬼隆邑90歳の長寿祝いに演じられた演目から《船弁慶》です。

また、三田を含む旧有馬郡を舞台とした古作の能《鼓の瀧》について、謡の実演と検討を行い、その魅力と可能性を探ります。

日時

令和3年12月4日(土)開演17時00分(開場16時30分)

会場

郷の音ホール(三田市総合文化センター)小ホール
兵庫県三田市天神1丁目3番1号

・JR三田駅および神戸電鉄三田駅から徒歩12分
・駐車場400台

内容

【第1部】有馬ゆかりの能《鼓の瀧》を探る講座

主催者挨拶

乱曲 独吟《鼓の瀧》藤井完治

謡の試演 《鼓の瀧》山中雅志ほか

実演を踏まえた検討 朝原広基(能楽と郷土を知る会)ほか

【第2部】三田ゆかりの能・狂言上演

新作 狂言《くわばら》

シテ(神鳴) 善竹忠亮
アド(欣勝寺の住職) 牟田素之
アド(桑原村の百姓) 小林維毅

現行曲 能《船弁慶》前後之替

前シテ(静御前) 林本大
後シテ(平知盛の幽霊) 山中雅志
子方(源義経) 上田航平
ワキ(武蔵坊弁慶) 江崎欽次朗
ワキツレ(義経の従者) 大坪賢明・松本義昭・江崎正左衛門
アイ(船頭) 善竹忠亮

笛 赤井要佑
小鼓 上田敦史
大鼓 森山泰幸
太鼓 中田弘美

後見 梅若基徳・山田薫

地謡 生一知哉・今村哲朗・樹下千慧・上野朝彦・上野雄介・藤井丈雄

料金

1,500円
※就学前のお子様の同伴・入場はできません

チケット取り扱い

能楽と郷土を知る会 メールフォームに、よりどうぞ
郷の音ホールチケットセンター 079-559-8101
Peatix(オンラインチケット) http://sanda-noh-kyogen2021.peatix.com

主催・お問い合わせ

能楽と郷土を知る会 メールフォームよりどうぞ

20211204能楽と郷土を知る会

20211204能楽と郷土を知る会

演目について

鼓の瀧(つづみのたき)
(作者:不明[世阿弥とする説もあり] 原典:『金葉和歌集』など)

【あらすじ】
都の朝臣たちが花見の途中、摂津国(現在の大阪府・兵庫県の一部)の鼓の山(有馬山)に迷い込む。途中で出会った老人は、朝臣たちに山の名前を教え、鼓の瀧へ案内する。老人はこの滝は「津の国の鼓の瀧をうち見ればただ山川のなるにぞありける」と古い和歌にも詠まれていることを語り、有馬山の夜桜の美しさを褒め称える。さらに自分は滝祭の神だと明かし、滝壺に姿を消す。月の光に照らされる夜桜の下、滝祭の神が姿を現し、様々な舞楽を奏して、君の治世を寿ぐのだった。

【解説】
現在も名所として知られる、有馬温泉の鼓ヶ瀧を舞台とした能の古曲です。世阿弥が記した書物にも記載があり、当時から謡われていたことが確実な、由緒のある演目です。

《鼓の瀧》の能としての上演は、残念ながら現在、廃絶していますが、有馬山の夜桜を美しく謡い上げた部分は奥伝の謡物(乱曲)として伝承されています。このたび神戸観世流の長老・藤井完治師に有馬郡三田の地で披露いただきます。また他の部分の試演も行います。

新作狂言 くわばら
(原話:民話「くわばらくわばら欣勝寺」 監修:善竹忠重 制作企画:朝原広基)

【あらすじ】
摂津国有馬郡三田のほとり、桑原村に住む百姓が田畑を見回っていると、突然天気が崩れ始める。百姓はあわてて近くの欣勝寺に雨宿りしようとするが、目の前に神鳴(雷)が落ちてきて―

【解説】
元は三田市桑原の欣勝寺に伝わる民話で、地元では紙芝居やお菓子「くわばらサブレ」を通して親しまれています。令和2年(2020年)に善竹忠重師一門(志芸の会)と能楽と郷土を知る会との共同制作で新作・初演されました。

能 船弁慶 ふなべんけい
(作者:観世小次郎信光 原典:『平家物語』『源平盛衰記』『義経記』など)

【あらすじ】
兄・源頼朝との不和のため、源義経は武蔵坊弁慶たちを伴い、都を出て西国へ向かう。一行が摂津国尼崎・大物浦へ着くと、弁慶は同行の静御前を都へ帰すことを義経に進言する。別れの酒宴が催され、静御前は烏帽子を身に着けて、涙する心を隠しながら、門出を祝う舞を舞う。一行が船で出立すると、静かな海上が急に嵐に変わる中、平家の怨霊たちが海に浮かび上がる。中でも平知盛の怨霊が長刀を振りかざして現れ、一行の行く先を遮るのだった。

【解説】
静御前の美しい舞、後半の知盛の荒々しい長刀の演技。勇ましい義経、弁慶や船頭の活躍もあり、見どころの多い、能を代表する人気曲です。

この記事を書いた人

朝原広基

「能楽と郷土を知る会」会員。ネットを中心に「柏木ゆげひ」名義も使用。兵庫県三田市出身・在住。大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜となる。能楽からの視点で、歴史の掘り起こしをライフワークにすべく活動中。詳細は[プロフィール]をご覧ください。

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