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能《鼓の瀧》が鳥取で「祝言之式」再演されます
先月、300年ぶりに復活上演された能《鼓の瀧》が、なんと年内に再演されます! 実は、その300年前に上演された土地が、鳥取でした。そのご縁から、鳥取藩の記録に残る「祝言之式」という形式で上演されます。
「祝言之式」とは、演能全体をめでたく舞い収めるため、祝言性を持たない能の後に、追加で祝言の能を上演する際の形式です。具体的には、後半部分のみを上演する「半能」と呼ばれる形です。
なお、以下は蛇足というべき、豆知識的な話ですが、この短い「祝言之式」の能を、さらに短縮した形式が、能の会の最後に、祝言の謡の最後の2~3句のみが地謡によって謡われる「附祝言」だとされています。
芸能の最後は祝言で締める、そんな江戸時代以前の思いを今に伝える形式だと感じています。
詳細
ECOろうそく能 鳥取特別公演
令和4年12月20日(火)14時始
会場:とりぎん文化会館(鳥取県鳥取市)
講演 永井猛
能《安達原》白頭
前シテ:林宗一郎 後シテ:久田勘鷗 ワキ:江崎欽次朗 ワキツレ:大坪賢明 アイ:善竹忠亮
笛:野口亮 小鼓:成田達志 大鼓:森山泰幸 太鼓:上田慎也
後見:生一知哉・久田三津子
地謡:山階彌右衛門・林本大・山田薫・樹下千慧・藤井丈雄・伊藤裕貴
狂言《酢薑》
シテ:善竹忠亮 アド:岡村和彦
能《鼓の瀧》祝言之式
シテ:山中雅志 ワキ:江崎欽次朗
笛:野口亮 小鼓:成田達志 大鼓:森山泰幸 太鼓:上田慎也
後見:山階彌右衛門・塩谷惠
地謡:生一知哉・井戸良祐・山田薫・樹下千慧・藤井丈雄・笠田祐樹
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