投稿日:

雪景色の中に、武家らしい人情を描く《鉢木》 第34回能のことばを読んでみる会

20230402能のことばを読んでみる会チラシ《鉢木》

日本の伝統芸能「能」のことば(詞章、謡曲とも)は、和歌や漢詩・歴史など古典文化の宝庫です。でも「難しそう」と能が好きな人でも、「なんとなく」としか分かっていないことも、意外に多いのではないでしょうか。でも、それは「もったいない」と思いませんか?

「能のことばを読んでみる会」は3か月に1回、テーマ曲を定め、一緒にことばを読みながら、能の内容に一歩踏み込み、楽しむポイントを増やすことを目指す会です。

主催者は責任を以て、様々な話題を提供しますが、参加者の皆さんも一緒に読む中で感じたこと、能を見たり、稽古したりする際の、より深く楽しむ「きっかけ」となることを目的に開催しています。


34回目の今回、取り上げる能は、雪景色の中に、武家らしい人情を描く能《鉢木》です。

旅の僧が大雪の夜、佐野源左衛門常世という武士の家に泊めてもらった。常世は零落していたが、それでも秘蔵の鉢の木を焚いてもてなし、いざ鎌倉の決意を語る。僧は、実は鎌倉幕府の元執権・北条時頼で、後に真っ先に駆けつけた常世を誉め、本領安堵の上、新領地を与えられるのだった。

江戸時代には大変好まれた能です。そのあたりも気にしつつ、読んでいきたいと思います。

普段、会場としてご協力いただいている芦屋能舞台の能楽師・長山耕三さんが、5月6日(土)に《鉢木》を演じられるご予定なので、そのご覧になる前の講座としてもご参加いただけます。

詳細

第34回「能のことばを読んでみる会」《鉢木》

【日時】
令和5年(2023年)4月2日(日)14時~(2時間を予定)

【会場】
芦屋市民センター301号室(兵庫県芦屋市業平町8-24) →Googleマップ
[JR「芦屋」駅南出口より西へ徒歩約7分 阪急電車「芦屋川」駅より南へ徒歩約7分 阪神電車「芦屋」駅より北へ徒歩約8分]

【参加費】
1,000円

【主催】
能楽と郷土を知る会

【協力】
芦屋能舞台

【申込・問合先】
能楽と郷土を知る会
TEL 090-3969-1608(朝原)
メール info@nohgaku-kyodo.com
お申込み・お問い合わせフォーム

この記事を書いた人

朝原広基

「能楽と郷土を知る会」代表。ネットを中心に「柏木ゆげひ」名義も使用。兵庫県三田市出身・在住。大学の部活動で能&狂言に出会ってから虜となる。能楽からの視点で、歴史の掘り起こしをライフワークにすべく活動中。詳細は[プロフィール]をご覧ください。

この記事へのコメントは現在受け付けていません。